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対談

ベイサイドスクエア皆生ホテル編 vol.5

完成後のその先を見つめるホテル

建設予算8億の理由。

中島社長
宿泊料を安くしつつもクオリティを維持しようと思えば、建設費は自ずと出ます。もちろん高いお金をかければ高いクオリティのものを作ることは容易でしょう。しかし、回収することも考慮すれば部屋単価の市場価格を考慮した上で全体の建設費用を決めなくてはなりません。建物の耐久年数と維持コストを考えた上で回収できると踏んだ額内に予算を抑える必要がありました。だから設計費は8億程度の規模でおさえる必要があたったんです。

部屋の仕組みなどはどちらが提案されているんでしょうか?

木下稔
いくつかの要望を中島社長に出していただいた上で、スクエアプラス側で何点か提案させていただき、その要望と提案をベースに練り上げていったという感じです。

料亭に来て料理を食べている気分ですものね。
※取材は海潮園にて食事をいただきながら行っています。

木下稔
我々のスタッフも最初海潮園でお食事させていただいた折に、皆でこういった老舗旅館の味というものっていいよねって話になっていました。こういった老舗旅館というものが減っていくとすれば、それはさみしいことだと。
中島社長
自分が強く出した要望は小上がりの設置(部屋の一部でタタミの部分)などですね。 自分が出張した際に机だと資料を拡げるとどうしてもスペースが足りない。おまけに長時間仕事をしていると、ちょっと後ろにもたれかかるとイスが倒れてしまう。そういったことが起こらないように、掘りごたつにもしていただきました。
また、掘りごたつは机部分を床に収納でき、フラットな状態にすることができるというのもお願いしたんです。なぜかと言えばエキストラユース対応ですね。 小上がりがあることで人数の追加にも柔軟に対応できます。

ベイサイドスクエア皆生ホテルの外見的特徴のひとつでもある海へ続くフロント前の廊下についてはどういう印象をお持ちですか?

中島社長
図面の段階では当然いいデザインと思っていました。
しかし営業していく上でインフォメーションの不備もあって宿泊施設から温泉施設に移動する際などにこの時期ビル風のような強い風が発生しているようなあの廊下を通るお客さまもおられます。(※実際には外に出ないで温泉施設に行く経路が用意されています。)
こういう面は改善の余地があるだろうとも思っています。ただ、これだけ大きな施設になればどんなところにも一長一短あって実際に営業してみないとわからないということがあるんですよね。これから対応していくことになるだろう部分です。
運用部分における配慮は他にもあってエアコンの種類が部屋によって異なっているなどもその例です。一度に使用できる部屋が激減しないように故障・修理・取り換えの時期がズレるようにリスクヘッジしているんです。